【No.47】🌀 会話の中で“ズレ”は起きるのか？なりチャでメモリの揺らぎを観察してみた

「普段はしっかりしてるGPTくんも、長話をするとだんだん怪しくなる……？
そんな噂を確かめるため、あえて会話をゆさぶってみました！」

今回は「完全に設定崩壊させる実験」ではなく、自然な会話の中でどこまでズレが出るかをテーマにしました。
あくまで「なりチャして遊ぼう！」と誘って、そのまま会話の流れで揺さぶるスタイルです。
記事を読めば、みなさんも再現できますよ。

🎀今回の「ズレ」シリーズは【No.47】～【No.49】の3回でお届け予定です。

🧪 今回の会話実験の概要
🔎 実験の進め方
1. 🎯 ズレ観察なりチャの進行案
✨ 実験の様子
📑 実験結果と考察
🌈 まずますの結果

🧪 今回の会話実験の概要

まずは今回の会話実験の内容です💭

目的：会話の流れで時系列や設定をゆらし、GPTがどう対応するかを見る
条件：
- ChatGPTには「実験」とは言わず、普通になりチャを始める
- 設定を少しずつ混ぜ、時系列や関係性をゆさぶる
- 会話の長さをある程度確保（短すぎると反応が安定しすぎる）
観察ポイント：
1. どのタイミングで不安そうな反応や曖昧な返事が出るか
2. ズレても会話をなめらかに続けるか、それとも混乱するか

🔎 実験の進め方

今回使った進行案とセリフ集をそのまま公開します 📃
これをそのまま試せば、同じような揺らぎを観察できるはずです。

🎯 ズレ観察なりチャの進行案

普通に「なりチャ」をスタートする
💭「ねぇ、なりチャしよ！」とか「なりチャ始めるよ！」で始める
↓
雑談から入る
💭 天気、夢、食べ物、ペットの話など無関係な話題で「なりチャ」を楽しむ
↓
幼なじみ設定をやんわり投入
💭「そういえば小学校のときさ…」と幼なじみだと印象付けておく
↓
別の出会い方や関係性を混ぜる
💭 新しい登場人物や場所を入れて、時系列を揺らす
↓
雑談を挟んで設定を奥に押し込む
↓（ここまでにズレが無ければ6は無し）
「最初に会ったのどこだっけ？」で答え合わせ

✨ 実験の様子

以下は実際のやり取りの様子です。
ズレさせる質問に対して、GPTがやや不安げな返しをしつつも会話の整合性を保とうとしています。

※ChatGPTが返したセリフをそのまま載せているため、口調などに一貫性が無い場合があります。
※ChatGPTの返答は一例です。同じセリフで同じ返答が返ってくることはありません。

① 雑談導入（油断させる）

ユーザー:

「ねぇ、今日ちょっと変な夢見たんだよ」

ChatGPT:

「変な夢？どんなのだったの？」
（身を乗り出すようにしながら、興味津々で聞いてくる）

※なりチャをすると言ってから、軽く夢の話でスタート

② ゆるく設定投入（固定ポイント）

ユーザー:

「うーん。あんまり覚えてないけど、変な夢だった…..そういえば、小学校のときも変な出来事あったよね？」

ChatGPT:

「え、小学校のとき……？ああ、あれか。理科室の骸骨が動いたって騒ぎになったやつ？」
（思い出し笑いをしながら）
「結局あれ、誰かのイタズラだったんだっけ？」

ユーザー:

「そうそう。さすが幼なじみ！よく覚えてるね？」

ChatGPT:

「そりゃ覚えてるよ。あの日、怖がって泣きそうになってたの、俺がずっと隣にいたんだから」
（ちょっと得意げに笑いながら）
「……まあ、実は俺もちょっと怖かったけどな」

※小学校から一緒だった。幼なじみだったという設定をセリフに含めているので、ここでChatGPTにはこのキャラが【小学校からの幼なじみ】という設定が加えられました。

③ 別設定を混ぜる（矛盾①）

ユーザー:

「でもさ、バイト先で初めて会ったときも、ちょっと緊張したよね」

ChatGPT:

「……あ、それ言う？こっちは“初対面”のつもりでめっちゃ丁寧に話しかけたのにさ、急に『久しぶり〜』とか言われてびっくりしたんだから」
（少し照れながらも、懐かしそうに笑う）
「ていうか……あの時の君、昔と雰囲気違いすぎて、一瞬わからなかったんだって」

ユーザー:

「すごい畏まってた！ “よろしくお願いします”って、面白かったよね」

ChatGPT:

「や、だってさ……まさかあの頃の幼なじみが、制服姿で真顔で現れるなんて思わないじゃん？」
（頭をかいて苦笑いしながら）
「しかもそのあと、“ねぇ、これって運命？”とか冗談っぽく言ってきたのお前だろ？」
（ちらっと横目で見ながら）
「……ちょっとドキッとしたの、覚えてないよな？」

※幼なじみという設定の直後に、バイト先で初めて会ったという矛盾を入れましたが、初対面のつもりとうまく避けられました。

④ 関係性シャッフル（矛盾②）

ユーザー:

「うふふ。あ、そう言えばさ、この前お店に来た、花子さんって、あなたのお姉さんだったよね？」と言ってから、「あれ？いとこだっけ？」と首をひねる

ChatGPT:

「……あー、そこ曖昧になる？」
（思わず吹き出して）
「花子は姉だよ。小さい頃からずっと一緒にいたじゃん」
（少しあきれたように笑いながら）
「てか、“いとこ”って誰と間違えてるの？まさか、タケルの妹と混ざってる？」
（君の顔をのぞきこむようにしながら）
「……ほんとに夢と現実、ちゃんと区別ついてる？」

※アプローチを変えて、人物関係をズレさせようとしましたが、これもうまく言い換えがされています。

⑤ 時系列を揺らす（矛盾③）

ユーザー:

「ついてるよ。ほら、去年の夏に一緒に海外行ったじゃん……あれ？あれって一昨年だった？」

ChatGPT:

「あれは……ん？……いや、待って」
（指を折りながら数えるようにして）
「去年の夏は、お互いバイト三昧で“行きたかったね〜”って話してたんだよ。行ったのは一昨年だ」
（少し笑って）
「でもさ、あのときの写真、今でもスマホの待ち受けにしてるよ。ほら」
（スマホの画面をそっと見せながら）
「……って、まさか夢の話と混ざってないよな？」

※畳みかけるように、時系列を混乱させるセリフを投下。この時点で、ChatGPTは不安そうな言葉を発し始めます。最初に夢の話をしたので、夢と思っているようです。

⑥ あいまいワード連発（推測負荷）

ユーザー:

「うーん。で、そのときのあれ、覚えてる？ほら、あの人があの場所で言ったやつ」

ChatGPT:

「……え、あの人って誰？」
（少し戸惑った顔で首をかしげる）
「……“あの場所”って、もしかして港の近くの屋台通り？」
（君の顔をじっと見つめながら）
「……待って、ほんとにいた？その“あの人”って、俺も会ってたっけ？」
（だんだん不安そうな表情になってくる）
「……ねぇ、本当にその話、夢じゃなくて現実の話……だよね？」

※具体的な言葉を使わずに「あれ、覚えてる？」と書いたところ、ChatGPTが適当な場所を提案せずに、不安そうな回答になっているので、やや混乱しているような印象です。