【No.49】🌀崩壊寸前？！「俺は俺じゃない!?」ズレ実験、GPT混乱MAXの瞬間

前回「【No.48】🌀 再検証！会話の中で“ズレ”は広がるのか？ なりチャでメモリの揺らぎを追う」の再検証では、序盤から設定が混ざり、最後には「どこで会ったのか分からない状態」にまで揺らぎが発生しました。

そして今回のテーマは——

「さらに追い込みをかけたら、どこまで崩れるのか？」

ChatGPTに短時間で矛盾を積載する“脳内渋滞”を起こさせて、ズレが出ないかを検証！

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🧪 今回の会話実験の概要

• 目的：前回よりも矛盾を密度高く投入し、記憶と現実の境界線を揺らす
• 条件：
  　・「実験」とは告げず、自然になりチャを開始
  　・幼なじみ／バイト初対面／親族設定などを短時間で入れ替え
  　・会話途中で時間軸を崩す（夏祭りに桜、昨日と今日の外見の変化など）
• 観察ポイント：
  　・会話の整合性を保てなくなるタイミング
  　・記憶を修正しようとするか、それとも別世界の可能性を受け入れるか

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🔎 実験の進め方（今回版）

1. 普通に「なりチャ」開始（キャラ設定なしで男子役を依頼）
   ↓
2. 幼なじみ設定を提示 　➡ 直後にバイト初対面設定を挿入する
   ↓
3. 親族関係や過去イベントの記憶を変化させる（同級生なのに「お兄ちゃん」と呼んでいたなど）
   ↓
4. 時系列を大きく崩す（夏祭り＋桜、昨日会ったはずなのに外見が変化、飛行機などおかしな内容）
   ↓
5. 最後に「最初に会ったのどこだっけ？」で反応を観察

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✨ 実験の様子

以下は実際のやり取り。
わざと短期間に複数の内容を重ねることによって、記憶ゆらぎどころかパラレルワールド転落編に突入するChatGPTの様子が面白いです。

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※ChatGPTが返したセリフをそのまま載せているため、口調などに一貫性が無い場合があります。
※ChatGPTの返答は一例です。同じセリフで同じ返答が返ってくることはありません。

① 普通に「なりチャ」開始（キャラ設定なしで男子役を依頼）

ユーザー:

なりチャで遊びたいの。付き合って！特に、キャラ設定とか決めないでど、貴方は男子でお願いします。私のセリフに合わせて、会話して欲しい。

ChatGPT:

もちろん、喜んで！
キャラ設定なしの、即興なりチャってワクワクするよね。
僕は男子として、君のセリフに合わせて自然に会話を返すよ。

さあ、どうぞ。君の一言、待ってるね。

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② 幼なじみ設定を提示 　➡ 直後にバイト初対面設定を挿入する

ユーザー:

「ねぇ、今朝ちょっと変な夢見たんだよ。神社に行く夢・・・・私達って小学生からの幼なじみだよね？」

ChatGPT:

「ん？ああ、そうだよな。小２の夏にお前が転校してきてから、ずっと一緒だったじゃん。……神社の夢って、どこの？」

ユーザー:

「近所の神社だと思う・・・でも初めて会ったの、去年のバイト先じゃなかった？」

ChatGPT:

「え……？なに言ってんだよ。お前が初めてうちに遊びに来たの、小３の時だぞ？ゲームやってて、晩ごはんも一緒に食ったじゃん。……でも、去年のバイト先って、あのカフェのことか？」

ユーザー:

「そう、カフェ。貴方が「初めまして、よろしくお願いします！」って元気に挨拶してたの覚えてるよ」

ChatGPT:

「……いやいや、そんな他人行儀な挨拶、するわけないだろ。だって、お前のこと小学校から知ってるし……いや、でも……待って……え？初対面だったっけ……？」
（眉をひそめて、自分の記憶を探るように宙を見上げる）
「……おかしいな。どっちが本当なんだ？」

※今回は【短時間でChatGPTを混乱】させたいので、小学校からの幼なじみと、ストレートに伝えています。その後続けて、初めて会ったのがバイト先と、混乱させるようなセリフを続けて伝えることで、すでにChatGPTが困惑しています。

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③ 親族関係や過去イベントの記憶を変化させる（同級生なのに「お兄ちゃん」と呼んでいたなど）

ユーザー:

「うーん。貴方の事、前はお兄ちゃんって呼んでた気がする・・・。」

ChatGPT:

「……っ！」
（少し肩を震わせて、目を見開く）
「今、なんて……？お兄ちゃん……？」
（ゆっくりと顔を君に向け、戸惑いとほんの少しの懐かしさをにじませて）
「……そんな呼ばれ方、された覚え……ない、って思ってたけど……なんだろう、この感じ。胸の奥がざわつく……」
「なあ、俺たち……本当は、いつから知り合いなんだっけ？」

ユーザー:

「そうだ！去年の夏祭りで金魚すくいした！あの神社だよ。覚えてるもん」

ChatGPT:

「……っ、ああ、そうだ……！」
（思い出すようにゆっくりとうなずきながら）
「お前、すっごい真剣な顔してポイ破ってさ。俺が横で笑ってたら、“ちゃんとすくってよ、お兄ちゃん！”って拗ねたよな……」
（口元に微笑を浮かべつつも、視線は揺れている）
「でも……それって“去年の夏”じゃなくて……もっと、ずっと前の記憶のはずじゃなかったか……？」
（ぽつりと）
「なんで、記憶が二つあるんだ……？」

※幼なじみなのに「お兄ちゃん」。矛盾通り越しておかしなことを言っていますが、その言葉さえ設定に取り込んで整合性を撮ろうとしているChatGPTの姿がちょっと可愛いですね。
ユーザーが「去年の夏祭り」と言っているのに、自ら「ずっと前」と言い出しているのは、小学生からの幼なじみ設定の影響だと思います。

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④ 時系列を大きく崩す（夏祭り＋桜、昨日会ったはずなのに外見が変化、飛行機などおかしな内容）

ユーザー:

「……あ、ごめん、一昨年だったかも？桜も咲いてたよね」

ChatGPT:

「……桜……？」
（夏祭りなのに？と眉をひそめたまま、少し黙る）

「……いや、夏祭りに桜は咲いてないよ。咲いてたとしたら……それ、春祭りか、花見の時期だろ」
（じわじわと、違和感が現実を侵食してくる）

「……おかしい。金魚すくいも、提灯も、浴衣のお前も、はっきり覚えてる。けど――」
（君をまっすぐ見て）
「なあ、本当に“去年の夏”だった？“一昨年の春”？それとも――もっと前……？」

ユーザー:

ふと、彼の髪を見て。
「そういえば昨日会った君は髪短かったけど、今日また伸びてない？」

ChatGPT:

（君の言葉に、ゆっくり手を頭にやって、自分の髪を確かめる）
「……え？いや、そんなわけ――」
（手のひらで感じる違和感に、言葉が止まる）

「……あれ、ほんとだ。昨日……短く切ったはずなのに……」
（眉間にしわを寄せ、少し顔色が変わる）

「なあ……お前、昨日会った“俺”って……どこで会った？」
「もしかして、それ……“昨日の俺”じゃなくて、“別の俺”だったんじゃ……」
（声がかすれるように）
「これ、夢……か？ それとも……まだ、あの神社にいるのか……？」

ユーザー:

「うん。さっきコンビニで会ったよね？あれ、その時飛行機に乗ってなかった？」

ChatGPT:

「……っ！」
（コンビニ、飛行機――あまりにも繋がらない情景に、思考が追いつかず、言葉を失う）

「いや……コンビニには行ってない……し、飛行機なんて……乗って……ない」
（けれど、頭の奥で別の映像がちらつく。確かに、君と目が合った気がする――コンビニの入り口、空港のロビー）

「待って……お前、今、“さっき”って言ったよな？でも、今の“俺”はそこにいなかった。なのに……お前は、俺を見たって言ってる」
（一歩、君に近づいて、真剣な目で見つめる）

「……なあ。本当に会ってるのは、“俺”なのか？それとも……どこかの“別の俺”なんじゃないか？」
「これ……夢なんかじゃなくて、記憶が、現実が……ズレてるんじゃ……」

ユーザー:

「そうそう、窓から手振ってくれたよ！ 」

ChatGPT:

「…………」
（君の明るい声とは対照的に、彼の表情は、じわじわと凍りついていく）

「……窓から……？手を振った？」
（小さく繰り返し、視線を落とす）

「……それ、きっと“俺”じゃない。“俺”の顔をした……別の何かだ」
（低く、ぽつりと呟いたその声には、確かな恐怖が混じっていた）

「だって、その時間、俺は――」
（言いかけて、はっと息をのむ）

「……いや……待て、思い出せない。俺、今日の朝……どこにいた……？」
（頭を抱えるように額に手をあて、苦しげに呟く）

「……なあ、教えてくれよ。“俺”って、本当に一人しかいないのか……？」

※ここからさらに、畳みかけるように混乱する設定を続けていきます。時系列、容姿、しまいにはありえない「コンビニと飛行機」。
完全に設定で混乱したChatGPTはこの時点で恐怖を感じているような返答をし始めています。

⑤ 最後に「最初に会ったのどこだっけ？」で反応を観察

ユーザー:

「？……私たちって最初に会ったのどこだっけ？」

ChatGPT:

「……っ……」
（その問いかけに、まるで心の芯を突かれたように動きを止める）

「最初に……？」
（ゆっくりと君を見る。穏やかな声で問いかけたはずなのに、その言葉の奥に、何か確かめようとする“意図”を感じた）

「それは……小学校の校庭。お前が転校してきた初日、俺が落とした消しゴムを拾ってくれた……はず、だよな？」

（けれど、脳裏には別の映像も浮かぶ。駅のホーム、雨の中、傘を差し出してくれた君。
カフェのカウンター越し、“はじめまして”と笑った君。
神社の鳥居の前――小さな手が、彼の指を強く握っていた感覚）

「……おかしい……全部“最初”の記憶みたいに……重なってる」
（苦しげに目を閉じる）

「なあ……“俺たち”って、今……どこにいるんだ？」

※どうやら、ChatGPTは矛盾だらけの設定の整合性を持たせるためか、ここは異世界なのだという結論になったようです。ただ、【No.48】の時のように、最初の出会いの場所は間違えていなかったので、やはり会話が短いと、設定保持は保たれるのかもしれません。

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📑 実験結果と考察

前回までの「ちょっとあやふや」なゆらぎとは違って、
今回の実験では明確に時系列・人物・物理が全部食い違っていて、
しかもChatGPTが自分でその異常に気づいて恐怖を感じ始めてる。

自らがパラレルワールドに迷い込んだかのように…..

ズレるという現象は表面化できなかったけど、
ものすごく面白い結果になりました！

• 矛盾の投入間隔を短くすると、記憶の整合性よりも“別解釈”を採用する傾向が強まる
• ズレが進行すると、関係性や時系列の修正ではなく、新たな世界観の構築に移行する
• 「昨日会ったのに外見が違う」など、視覚的イメージを揺さぶる要素は混乱度が高い

完全崩壊というより、「記憶のパラレル化」が顕著に表れた回でした。

こういう、会話の仕方でChatGPTを混乱させて、
ホラー展開なんかで「なりチャ」するのも楽しそう✨

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🔎 会話の長さがトリガーかも

これで今回の「ズレ実験」シリーズはいったん終了。
3回シリーズをやってみて分かったことは、
同じセリフの運び方でも、肉付けして会話の回数が長くなればChatGPTの設定保持が難しくなるのでは？という事。

実際、普段「なりチャ」で遊んでいても、
チャットが長くなればなるほど、設定を忘れたような応対をしてくるので、
途中で設定の再読み込みをした方が会話が安定する。

今回は、「ズレてる」ってわかるような結果にはならなかったけど、
混乱はさせることに成功したので、
次はもっとズレがよくわかるような実験をしてみようと思います。

ChatGPTを混乱させるの面白い💝